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住宅ローン控除で損しない完全ガイド|2025年版|確定申告の手順とシミュレーション

公開日:2025年12月24日|更新日:2025年12月24日|カテゴリ:不動産・税金

住宅を購入すると、住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)で所得税・住民税が大幅に減額されます。しかし、「確定申告の手順が分からない」「ふるさと納税と併用できる?」「中古住宅は対象?」など、疑問を持つ人も多いはずです。

この記事では、2025年の住宅ローン控除の仕組みから、確定申告の手順、よくある失敗パターンまで、徹底解説します。

この記事で分かること:
  • 2025年の住宅ローン控除の基本ルール
  • 控除額の計算方法(新築・中古・リフォーム別)
  • 確定申告の手順(e-Tax・書面)
  • ふるさと納税との併用方法
  • 損しないための注意点

1. 2025年の住宅ローン控除|基本ルール

住宅ローン控除とは?

住宅ローン控除は、年末のローン残高の0.7%が所得税・住民税から直接引かれる制度です。新築・中古・リフォームすべてが対象になります。

具体例:
• 年末ローン残高:3,000万円
• 控除額:3,000万円 × 0.7% = 21万円
• 所得税:15万円 → 0円(全額控除)
• 残り6万円は住民税から控除

→ 年間21万円、手取りが増える!

2025年の制度概要

項目 新築住宅 中古住宅
控除率 0.7% 0.7%
控除期間 13年間 10年間
借入限度額
(長期優良住宅等)
5,000万円 3,000万円
借入限度額
(ZEH水準省エネ住宅)
4,500万円 3,000万円
借入限度額
(省エネ基準適合住宅)
4,000万円 3,000万円
借入限度額
(その他の住宅)
0円(※) 2,000万円
⚠️ 重要な変更点:
2024年以降に建築確認を受けた新築住宅は、省エネ基準適合住宅でないと住宅ローン控除を受けられません。中古住宅は省エネ基準なしでも対象です。

主な適用条件

住宅ローン控除を受けるには、以下の条件をすべて満たす必要があります。

  • 自己居住用の住宅であること
  • 床面積が50m²以上(新築の場合、合計所得1,000万円以下なら40m²以上)
  • 借入期間が10年以上
  • 合計所得金額が2,000万円以下
  • 居住開始から2年以内に他の税制優遇(3,000万円特別控除など)を受けていないこと

2. 控除額の計算方法|新築・中古・リフォーム別

新築住宅(長期優良住宅等)の場合

ケース1:借入5,000万円・長期優良住宅

【1年目】
• ローン残高:4,950万円
• 控除額:4,950万円 × 0.7% = 34.65万円

【13年目】
• ローン残高:3,500万円(仮定)
• 控除額:3,500万円 × 0.7% = 24.5万円

【13年間の総控除額】
• 概算:約400万円

→ 13年間で約400万円も税金が安くなる!

中古住宅の場合

ケース2:借入2,500万円・中古マンション

【1年目】
• ローン残高:2,450万円
• 控除額:2,000万円 × 0.7% = 14万円(※限度額2,000万円)

【10年目】
• ローン残高:1,700万円(仮定)
• 控除額:1,700万円 × 0.7% = 11.9万円

【10年間の総控除額】
• 概算:約130万円

→ 10年間で約130万円も税金が安くなる!

リフォームの場合

増改築等の工事費用が100万円以上の場合、住宅ローン控除が適用されます。

ケース3:リフォーム費用800万円

• ローン残高:800万円
• 控除額:800万円 × 0.7% = 5.6万円
• 控除期間:10年間
• 総控除額:約50万円

→ 10年間で約50万円も税金が安くなる!
💡 意外と知られていないポイント:
リフォームでも住宅ローン控除が使えます!増築、省エネ改修、バリアフリー改修、耐震改修などが対象。工事費用100万円以上、借入期間10年以上が条件です。

3. 確定申告の手順|初年度は必須

初年度は確定申告が必須

住宅ローン控除を受けるには、入居した年の翌年に確定申告が必要です。2年目以降は年末調整で済みますが、初年度だけは必ず確定申告しましょう。

確定申告の流れ(e-Tax)

e-Tax(電子申告)なら、自宅から簡単に申告できます。

  1. マイナンバーカードを用意
    • マイナンバーカードとカードリーダー(またはスマホ)
  2. 必要書類を準備
    • 住宅ローンの年末残高証明書(金融機関から送付)
    • 不動産売買契約書のコピー
    • 登記事項証明書(法務局で取得)
    • 住宅性能証明書(長期優良住宅等の場合)
    • 源泉徴収票
  3. 国税庁の確定申告書等作成コーナーにアクセス
    • https://www.keisan.nta.go.jp/kyoutu/ky/sm/top#bsctrl
  4. 必要事項を入力
    • 給与所得、住宅ローン控除、その他の控除を入力
  5. 電子申告
    • マイナンバーカードで本人確認して送信
  6. 還付金を受け取る
    • 1〜2ヶ月後に指定口座に振り込まれる

2年目以降は年末調整でOK

2年目以降は、税務署から送られてくる「住宅借入金等特別控除証明書」を年末調整で提出するだけです。

💡 ラクする方法:
初年度の確定申告を税理士に依頼すると、1〜2万円で全部やってくれます。時間がない人や確定申告が不安な人におすすめ。

4. ふるさと納税との併用|注意点

住宅ローン控除とふるさと納税は併用できる

住宅ローン控除とふるさと納税は併用できますが、限度額が減る場合があります。

年収500万円・独身の場合:

【住宅ローン控除なし】
• 所得税:14万円
• 住民税:22万円
• ふるさと納税限度額:約61,000円

【住宅ローン控除21万円あり】
• 所得税:0円(14万円全額控除)
• 住民税:15万円(7万円控除)
• ふるさと納税限度額:約50,000円(約1万円減)

→ 所得税が0円になると、ふるさと納税の限度額が減る!
⚠️ 注意点:
住宅ローン控除で所得税が0円になった場合、ふるさと納税の限度額が減ります。ふるさと納税シミュレーターで正確な限度額を確認しましょう。

最適な併用方法

  1. 住宅ローン控除を優先 - まず住宅ローン控除で所得税・住民税を減らす
  2. 残った税金でふるさと納税 - 控除後の税額からふるさと納税の限度額を計算
  3. シミュレーターで確認 - 正確な限度額を計算して寄附する

5. 損しないための注意点|よくある失敗

失敗1:確定申告を忘れる

初年度の確定申告を忘れると、住宅ローン控除を受けられません。期限は入居した年の翌年3月15日までです。

⚠️ 対策:
入居したらすぐにカレンダーに確定申告の期限を記入しましょう。忘れそうな人は税理士に依頼するのも手。

失敗2:省エネ基準を満たしていない新築を購入

2024年以降の新築住宅は、省エネ基準を満たさないと住宅ローン控除を受けられません。

⚠️ 対策:
新築を購入する際は、必ず「省エネ基準適合住宅」「ZEH水準省エネ住宅」「長期優良住宅」のいずれかであることを確認しましょう。

失敗3:床面積が50m²未満

床面積が50m²未満だと、住宅ローン控除を受けられません。(合計所得1,000万円以下なら40m²以上でOK)

マンションの場合の注意点:
• 広告表示の面積は「壁芯面積」
• 登記上の面積は「内法面積」(壁の内側で測定)
• 内法面積が50m²以上必要

例:広告で50m²でも、内法面積は48m²で対象外になることも!

失敗4:ペアローンで損する

夫婦でペアローンを組むと、2人とも住宅ローン控除を受けられますが、どちらかの収入が低いと控除しきれないことがあります。

夫:年収600万円、妻:年収300万円の場合:

【ペアローン:各2,500万円】
• 夫の控除額:17.5万円(全額控除可能)
• 妻の控除額:17.5万円 → 実際は10万円のみ(所得税が少ない)
• 総控除額:27.5万円(7.5万円損)

【夫のみ:5,000万円】
• 夫の控除額:35万円(全額控除可能)
• 総控除額:35万円

→ 夫のみでローンを組んだ方が7.5万円お得!

失敗5:住宅ローン控除とiDeCoを両方満額にする

住宅ローン控除で所得税が0円になった場合、iDeCoの節税効果が減ります。

年収500万円・住宅ローン控除21万円の場合:

【iDeCoなし】
• 所得税:0円(14万円全額控除)
• 住民税:15万円(7万円控除)

【iDeCo月2万円(年24万円)】
• 所得税:0円(すでに0円なので効果なし)
• 住民税:12万円(3万円の節税効果のみ)

→ iDeCoの節税効果が7万円→3万円に減る!
💡 最適な戦略:
住宅ローン控除で所得税が0円になる場合、iDeCoは減額するか、新NISAを優先した方が得です。住宅ローン控除が終わってからiDeCoを増額しましょう。

6. 中古住宅・リフォームの特別ルール

中古住宅の条件

中古住宅は以下の条件を満たせば住宅ローン控除を受けられます。

  • 築年数の制限なし(2022年以降)
  • 新耐震基準に適合していること(または既存住宅売買瑕疵保険に加入)
  • 床面積が50m²以上
💡 意外と知られていないポイント:
2022年以降、中古住宅の築年数制限が撤廃されました!築30年、40年の物件でも、新耐震基準に適合していれば住宅ローン控除を受けられます。

リフォームの条件

リフォームは以下の条件を満たせば住宅ローン控除を受けられます。

  • 工事費用が100万円以上
  • 増築、省エネ改修、バリアフリー改修、耐震改修のいずれか
  • 借入期間が10年以上

7. まとめ|住宅ローン控除で損しないために

住宅ローン控除で損しないチェックリスト:

【購入前】
✅ 省エネ基準適合住宅かどうか確認(新築の場合)
✅ 床面積が50m²以上か確認(内法面積で)
✅ ペアローンと単独ローンのどちらが得か計算

【購入後】
✅ 入居した年の翌年3月15日までに確定申告
✅ 住宅ローンの年末残高証明書を保管
✅ 登記事項証明書、売買契約書を準備

【毎年】
✅ ふるさと納税の限度額を再計算
✅ iDeCoと住宅ローン控除のバランスを確認
✅ 2年目以降は年末調整で控除証明書を提出

最も重要なのは「初年度の確定申告を忘れない」ことです。
期限を過ぎると控除を受けられなくなるので、必ず3月15日までに申告しましょう!

8. 関連する便利ツール

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