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副業の確定申告完全ガイド2025|20万円ルールと節税方法

公開日:2025年12月26日|更新日:2025年12月26日|カテゴリ:税金・金融

はじめに

「副業を始めたけど、確定申告って必要なの?」「会社にバレたらどうしよう…」「税金はいくらかかるの?」――副業を始めた方、これから始める方の多くが抱える疑問です。

実は、副業収入が年間20万円を超えたら確定申告が必要です。しかし、多くの方が「面倒くさい」「よくわからない」と放置してしまい、後で税務署から指摘されて追徴課税を受けるケースが増えています。

この記事では、副業の確定申告について、2025年最新の情報をもとに徹底解説します。

この記事で分かること:

  • 副業で確定申告が必要になるケース
  • 20万円ルールの正しい理解
  • 事業所得 vs 雑所得の選び方
  • 確定申告の具体的な手順
  • 副業の経費計上で節税する方法
  • 会社とのトラブルを避ける方法
  • よくあるトラブルと対処法

副業で確定申告が必要になるケース

20万円ルールとは?

給与所得者(会社員)の場合、副業の所得が年間20万円を超えたら確定申告が必要です。

重要ポイント:

  • 「収入」ではなく「所得」が20万円
  • 所得 = 収入 - 経費
  • 複数の副業がある場合は合算

所得と収入の違い

多くの方が混同していますが、「収入」と「所得」は違います。

収入: 入ってきたお金の総額

所得: 収入から経費を引いた金額

所得 = 収入 - 必要経費

具体例:

  • 副業収入:30万円
  • 経費(通信費、消耗品など):12万円
  • 所得:18万円 → 20万円以下なので確定申告不要

確定申告が必要なケース一覧

ケース 確定申告
副業の所得が20万円超 ✅ 必要
副業の所得が20万円以下 ❌ 不要(※)
医療費控除・住宅ローン控除を受ける ✅ 必要
給与収入が2,000万円超 ✅ 必要
2ヶ所以上から給与をもらっている ✅ 必要(※)

※注意: 確定申告は不要でも、住民税の申告は必要(後述)

副業の種類別の所得区分

副業の種類によって、所得の区分が変わります。

副業の種類 所得区分
アルバイト・パート 給与所得
クラウドソーシング(ライター・デザイナー) 雑所得 or 事業所得
YouTube・ブログ広告収入 雑所得 or 事業所得
せどり・転売 雑所得 or 事業所得
不動産投資(家賃収入) 不動産所得
株式投資・FX 譲渡所得 or 雑所得
フリマ(メルカリなど)生活用品 非課税
フリマ(せどり・転売目的) 雑所得 or 事業所得

雑所得 vs 事業所得の判断基準:

  • 継続的・反復的に行っている → 事業所得
  • 単発・少額 → 雑所得
  • 2024年の税制改正で、収入300万円以下は原則「雑所得」

事業所得 vs 雑所得:賢い選択で節税とトラブル回避

なぜ所得区分が重要?

副業を「事業所得」と「雑所得」のどちらで申告するかは、税負担と会社とのトラブル回避の両面で重要です。

特に青色申告特別控除(最大65万円)を受けられるかどうかで手取り額が大きく変わる一方、就業規則との関係も考慮する必要があります。

事業所得の特徴

事業所得として申告する場合:

  1. 開業届の提出が必要
  • 税務署に「個人事業の開業・廃業等届出書」を提出
  • これは「個人事業主として事業を開始した」という公的な記録になる
  1. 青色申告特別控除が使える
  • 最大65万円の所得控除
  • 大きな節税効果
  1. 損益通算が可能
  • 副業が赤字の場合、給与所得と相殺できる
  • 所得税の還付が受けられる
  1. 会社の就業規則との関係
  • 開業届 = 「事業を営んでいる」証拠になる
  • 就業規則で副業や事業を制限している会社の場合、注意が必要
  • トラブルを避けたい場合は雑所得を選択する方が無難

雑所得の特徴

雑所得として申告する場合:

  1. 開業届が不要
  • 手続きが簡単
  • 個人事業主にならずに済む
  1. 帳簿が簡易でOK
  • 複式簿記は不要
  • Excelでの収支管理で十分
  1. 会社の就業規則との関係
  • 「臨時収入」「小遣い稼ぎ」という位置づけ
  • 開業届を出さないため、会社とのトラブルリスクが低い
  • 就業規則で副業を制限している会社でも、比較的問題になりにくい
  1. 2024年の税制改正で選びやすくなった
  • 収入300万円以下は原則「雑所得」でOK
  • 税務署からも文句を言われにくい

雑所得のデメリット

ただし、雑所得にはデメリットもあります:

  1. 青色申告特別控除が使えない
  • 事業所得なら最大65万円の控除
  • 雑所得では控除なし → 税負担が増える
  1. 損益通算ができない
  • 事業所得の赤字は給与所得と相殺できる
  • 雑所得の赤字は相殺できない
  1. 経費の範囲が狭い可能性
  • 事業所得より厳しく見られる傾向

税負担の比較

副業収入100万円、経費40万円、本業年収500万円の場合:

事業所得(青色申告65万円控除):

副業所得:100万円 - 40万円 - 65万円 = 0円(控除しきれない分は5万円)
税負担増:0円

雑所得:

副業所得:100万円 - 40万円 = 60万円
税負担増:60万円 × 20%(概算) = 12万円

差額:12万円

結論:どちらを選ぶべき?

状況 おすすめ
会社が副業を制限している 雑所得(トラブル回避優先)
副業収入が100万円未満 雑所得(手続き簡単)
副業収入が100〜300万円 どちらでもOK(節税なら事業所得、安全性なら雑所得)
副業収入が300万円超 事業所得(税務署の判断基準)
副業を本格的に育てたい 事業所得(青色申告控除65万円)
会社が副業を容認している 事業所得(節税効果大)
簡単に申告したい 雑所得(帳簿が簡易でOK)

実務上のアドバイス

雑所得で申告する場合の注意点:

  1. 確定申告書の「雑所得」欄に記入
  • 「業務に係る雑所得」として申告
  • 収入・経費を明記
  1. 帳簿は簡易でOK
  • Excelでの収支管理で十分
  • 青色申告のような複式簿記は不要
  1. 領収書は必ず保管
  • 5年間保管(事業所得は7年間)

事業所得で申告する場合:

  1. 開業届を提出
  • 副業開始から1ヶ月以内
  1. 青色申告承認申請書も提出
  • 青色申告したい年の3月15日までに提出
  1. 複式簿記で記帳
  • 会計ソフト(freee、マネーフォワードなど)を使う

20万円ルールの落とし穴

落とし穴1:住民税は別

20万円ルールは所得税のみ。住民税は別です。

  • 所得税:副業所得20万円以下なら確定申告不要
  • 住民税:1円でも副業所得があれば申告が必要

つまり:

  • 副業所得が15万円 → 所得税の確定申告は不要
  • しかし、住民税の申告は必要(市区町村役場に提出)

落とし穴2:医療費控除などを受ける場合

医療費控除、住宅ローン控除、ふるさと納税(ワンストップ特例未使用)などで確定申告する場合、副業所得が20万円以下でも申告が必要です。

落とし穴3:複数の副業は合算

副業Aで15万円、副業Bで10万円 → 合計25万円 → 確定申告が必要

落とし穴4:給与所得の副業は別扱い

アルバイト・パートの給与所得は、20万円ルールの対象外です。

給与所得が2ヶ所以上ある場合:

  • 主たる給与以外の給与収入が20万円超 → 確定申告が必要

副業の確定申告の手順

ステップ1:所得区分を確認

自分の副業がどの所得区分に該当するか確認します。

ステップ2:収入と経費を集計

収入:

  • 報酬の振込明細
  • クライアントからの支払調書
  • アフィリエイト収入の明細

経費:

  • 通信費(Wi-Fi、スマホ代の一部)
  • 消耗品(パソコン、文房具)
  • 書籍・セミナー費用
  • 交通費
  • 家賃(自宅作業の場合、一部按分可能)

ステップ3:確定申告書を作成

方法1:e-Tax(オンライン)おすすめ

  • 国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を利用
  • マイナンバーカードがあればスマホで完結
  • 24時間いつでも申告可能

方法2:税務署で申告

  • 確定申告期間(2月16日〜3月15日)に税務署へ
  • 混雑するので避けたい

方法3:会計ソフトを使う

  • freee、マネーフォワード、やよいなど
  • 自動で仕訳・確定申告書作成

ステップ4:必要書類を準備

必須書類:

  • 源泉徴収票(会社からもらう)
  • 副業の収入・経費の明細
  • マイナンバーカード(または通知カード + 本人確認書類)

該当者のみ:

  • 医療費の領収書・明細
  • 住宅ローン控除の書類
  • ふるさと納税の寄附金受領証明書

ステップ5:納税または還付

納税が必要な場合:

  • 3月15日までに税務署または銀行で納付
  • e-Taxなら口座振替・クレジットカード払いも可能

還付される場合:

  • 指定した口座に振り込まれる(申告から1〜2ヶ月後)

副業の経費計上で節税

経費にできるもの・できないもの

経費にできるもの:

項目 按分の必要性
通信費 Wi-Fi、スマホ代 ✅ 必要(仕事使用割合)
消耗品費 文房具、USB、インク ❌ 不要
書籍・資料費 仕事関連の本、雑誌 ❌ 不要
ソフトウェア Adobe、Canva Pro ❌ 不要
セミナー・研修費 オンライン講座 ❌ 不要
交通費 クライアント訪問 ❌ 不要
家賃 自宅作業スペース ✅ 必要(面積按分)
水道光熱費 電気代 ✅ 必要(使用時間按分)

経費にできないもの:

  • プライベートの食事代
  • 趣味の書籍・雑誌
  • プライベートの交通費
  • スーツ・私服(特定の制服を除く)

按分の考え方

通信費の按分例:

  • スマホを仕事50%、プライベート50%で使用
  • 月額8,000円 → 経費4,000円

家賃の按分例:

  • 自宅50㎡のうち、作業スペース10㎡
  • 家賃10万円 → 経費2万円(10㎡÷50㎡ × 10万円)

経費計上の注意点

領収書・レシートは必ず保管

  • 保管期間:7年間(青色申告)、5年間(白色申告)
  • 電子データでもOK(電子帳簿保存法)

架空経費は絶対NG

  • 税務調査で発覚 → 追徴課税 + 重加算税
  • 悪質な場合は刑事罰の可能性

会社とのトラブルを避けるために

住民税の徴収方法を選択する

副業をしている事実が会社に知られる最も多い原因は、住民税の金額です。

特別徴収: 会社が給料から天引き(デフォルト)

  • 副業分も含めた住民税が会社に通知される
  • 給与に対して住民税が高すぎると、副業を疑われる可能性

普通徴収: 自分で納付

  • 確定申告書の「住民税の徴収方法」欄で「自分で納付」を選択
  • 副業分の住民税は、自宅に納付書が届く
  • 自分でコンビニ・銀行で納付

注意点:

  • 副業が「給与所得」の場合は普通徴収にできない
  • 雑所得・事業所得のみ普通徴収が可能

雑所得 vs 事業所得の選択

前述の通り、会社の就業規則を確認した上で:

  • 副業を制限している会社 → 雑所得を選択(開業届不要)
  • 副業を容認している会社 → 事業所得でもOK(節税効果大)

その他の注意点

就業規則を確認する

  • 多くの会社には副業に関する規定がある
  • 事前に確認しておくことが重要

情報管理に注意

  • SNSでの副業に関する発信は慎重に
  • 会社の同僚に話す際も注意が必要

重要: これらは合法的な方法です。副業自体が法的に禁止されているわけではなく、会社の就業規則との関係を整理するための対策です。


副業の税金計算シミュレーション

ケース1:会社員 + ブログ収入

前提:

  • 本業の年収:500万円
  • 副業収入(ブログ広告):80万円
  • 経費:20万円
  • 副業所得:60万円

税金計算:

課税所得 = 500万円 + 60万円 - 給与所得控除 - 基礎控除 - その他控除
課税所得 ≒ 288万円(概算)

所得税:288万円 × 10% - 97,500円 ≒ 190,500円
住民税:288万円 × 10% ≒ 288,000円

副業分の税負担:約60万円 × 20% ≒ 120,000円

手取り: 副業収入80万円 - 経費20万円 - 税金12万円 = 48万円

ケース2:会社員 + ライター副業

前提:

  • 本業の年収:400万円
  • 副業収入(ライター):50万円
  • 経費:10万円
  • 副業所得:40万円

税金計算:

課税所得 ≒ 222万円(概算)

所得税:222万円 × 10% - 97,500円 ≒ 124,500円
住民税:222万円 × 10% ≒ 222,000円

副業分の税負担:約40万円 × 15% ≒ 60,000円

手取り: 副業収入50万円 - 経費10万円 - 税金6万円 = 34万円

ケース3:会社員 + せどり

前提:

  • 本業の年収:600万円
  • 副業収入(せどり):100万円
  • 経費:60万円
  • 副業所得:40万円

税金計算:

課税所得 ≒ 348万円(概算)

所得税:348万円 × 20% - 427,500円 ≒ 268,500円
住民税:348万円 × 10% ≒ 348,000円

副業分の税負担:約40万円 × 30% ≒ 120,000円

手取り: 副業収入100万円 - 経費60万円 - 税金12万円 = 28万円


確定申告を簡単にする方法

会計ソフトを使う

おすすめ会計ソフト:

ソフト名 特徴 料金
freee 初心者向け、自動仕訳が優秀 月980円〜
マネーフォワード 銀行・クレカ連携が強い 月980円〜
やよいの青色申告 老舗、安定感 初年度無料

マイナンバーカードを取得

メリット:

  • スマホで確定申告が完結
  • 税務署に行かなくてOK
  • 還付金が早い(3週間程度)

領収書をデジタル化

スマホアプリで撮影 → 自動でデータ化

  • freee、マネーフォワード、Dr.Walletなど

よくある質問(FAQ)

Q1. 副業の収入が19万円。確定申告しなくていい?

A. 所得税の確定申告は不要ですが、住民税の申告は必要です。市区町村役場に申告してください。

Q2. メルカリで不用品を売った。確定申告は必要?

A. 生活用品(服・家電など)は非課税なので不要です。ただし、せどり・転売目的で仕入れた商品を売った場合は課税対象です。

Q3. 源泉徴収されている。確定申告は不要?

A. いいえ、必要です。源泉徴収されていても、年間の所得が20万円を超えれば確定申告が必要です。確定申告で過払い分が還付される可能性もあります。

Q4. 確定申告を忘れた・しなかった場合は?

A. 無申告加算税(15〜20%)と延滞税が課されます。気づいたらすぐに「期限後申告」を行ってください。

Q5. 青色申告と白色申告、どちらがいい?

A. 副業が「事業所得」なら、青色申告がおすすめです。最大65万円の特別控除が受けられます。ただし、開業届と青色申告承認申請書の提出が必要です。

Q6. 経費の領収書がない。どうすればいい?

A. 再発行を依頼、またはクレジットカード・銀行の明細で代用できる場合があります。今後は必ず保管しましょう。

Q7. 副業が赤字の場合は?

A. 雑所得の赤字は他の所得と相殺できません。事業所得の赤字なら、給与所得と損益通算できます。

Q8. 副業を始めたばかり。確定申告の準備は?

A. 今から準備すべきこと:

  • 収入・経費を記録するExcelやアプリを用意
  • 領収書・レシートを保管する習慣
  • 副業用の銀行口座を作る(任意だが管理が楽)

まとめ:副業の確定申告のポイント

📌 重要ポイント:

1. 20万円ルールを正しく理解

  • 副業の所得(収入 - 経費)が20万円超で確定申告が必要
  • 20万円以下でも住民税の申告は必要

2. 経費をしっかり計上

  • 通信費、消耗品、書籍、セミナー費用など
  • 領収書・レシートは必ず保管(7年間)

3. 会社にバレたくないなら普通徴収

  • 確定申告書で「自分で納付」を選択
  • 給与所得の副業は普通徴収不可

4. 確定申告は意外と簡単

  • e-Taxなら自宅で完結
  • 会計ソフトを使えば初心者でもOK

5. 無申告はリスク大

  • 無申告加算税(15〜20%)+ 延滞税
  • 悪質な場合は刑事罰の可能性

副業の所得別の税負担目安:

  • 副業所得20万円 → 税金約3万円
  • 副業所得40万円 → 税金約6〜8万円
  • 副業所得60万円 → 税金約9〜12万円

今すぐやるべきこと:

  1. 副業の収入・経費を記録開始
  2. 領収書・レシートを保管
  3. 会計ソフトを検討
  4. マイナンバーカードを取得

副業で得た収入をしっかり手元に残すために、確定申告を正しく行いましょう!

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