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所得税・住民税を合法的に減らす10の方法|2025年最新版

公開日:2025年12月25日|更新日:2025年12月25日|カテゴリ:税金・金融

はじめに

「給料から引かれる税金が高すぎる…」「もっと手取りを増やせないだろうか?」――毎月の給与明細を見て、そう感じたことはありませんか?

実は、合法的に所得税・住民税を減らす方法はたくさんあります。 しかし、多くの方がその存在を知らず、知っていても正しく活用できていないのが現状です。

この記事では、2025年最新の税制に基づいて、所得税・住民税を合法的に減らす10の方法を徹底解説します。年収400万円の方なら年間10万円以上、年収600万円の方なら年間20万円以上の節税も可能です。

この記事で分かること:

  • 所得税・住民税の基本的な仕組み
  • 誰でもできる10の節税方法
  • 年収別の節税額シミュレーション
  • 複数の方法を組み合わせた最適戦略

所得税・住民税の基本

まず、所得税・住民税の仕組みを理解しましょう。

所得税の仕組み(累進課税)

所得税は累進課税制度を採用しており、所得が高いほど税率も高くなります。

2025年の所得税率(国税):

課税所得金額 税率 控除額
195万円以下5%0円
195万円超〜330万円以下10%97,500円
330万円超〜695万円以下20%427,500円
695万円超〜900万円以下23%636,000円
900万円超〜1,800万円以下33%1,536,000円
1,800万円超〜4,000万円以下40%2,796,000円
4,000万円超45%4,796,000円

さらに、所得税額の2.1%が復興特別所得税として上乗せされます。

住民税の仕組み(一律10%)

住民税は一律10%(都道府県民税4% + 市区町村民税6%)です。

さらに、均等割として年間5,000円程度(自治体により異なる)が加算されます。

課税所得とは?

税金は「収入」ではなく「課税所得」にかかります。

課税所得の計算式:

課税所得 = 収入 - 給与所得控除 - 各種所得控除

給与所得控除(2025年):

給与収入 給与所得控除額
180万円以下収入 × 40% - 10万円(最低55万円)
180万円超〜360万円以下収入 × 30% + 8万円
360万円超〜660万円以下収入 × 20% + 44万円
660万円超〜850万円以下収入 × 10% + 110万円
850万円超195万円(上限)

年収別の税負担シミュレーション

基礎控除・社会保険料控除のみの場合:

年収 課税所得 所得税 住民税 合計
300万円約102万円約52,000円約107,000円約16万円
400万円約182万円約91,000円約187,000円約28万円
500万円約262万円約145,000円約267,000円約41万円
600万円約348万円約212,000円約353,000円約57万円
800万円約513万円約440,000円約518,000円約96万円
1,000万円約678万円約774,000円約683,000円約146万円

これだけの税金を払っているのです。しかし、適切な控除を活用すれば、大幅に減らすことができます。


所得税・住民税を減らす10の方法

それでは、具体的な節税方法を見ていきましょう。


方法1:iDeCo(個人型確定拠出年金)

📌 最強の節税効果|全額所得控除

iDeCoは拠出額が全額所得控除となる、最も節税効果の高い制度です。

拠出限度額

対象者 月額上限 年額上限
自営業者68,000円816,000円
会社員(企業年金なし)23,000円276,000円
会社員(企業年金あり)12,000円または20,000円144,000円または240,000円
公務員12,000円144,000円
専業主婦(夫)23,000円276,000円

節税額シミュレーション

年収500万円の会社員が月2万円(年24万円)拠出した場合:

  • 所得税の軽減:24万円 × 10% = 24,000円
  • 住民税の軽減:24万円 × 10% = 24,000円
  • 合計:年間48,000円の節税

年収800万円の会社員が月2万円拠出した場合:

  • 所得税の軽減:24万円 × 20% = 48,000円
  • 住民税の軽減:24万円 × 10% = 24,000円
  • 合計:年間72,000円の節税

メリット・デメリット

✅ メリット:

  • 拠出額が全額所得控除(最強の節税効果)
  • 運用益も非課税
  • 受取時も退職所得控除または公的年金等控除が適用

⚠️ デメリット:

  • 60歳まで引き出せない
  • 口座管理手数料がかかる(月171円〜)
  • 運用リスクがある

おすすめ度:⭐⭐⭐⭐⭐(最優先)


方法2:ふるさと納税

📌 実質2,000円で返礼品がもらえる

ふるさと納税は、実質2,000円の自己負担で、3〜5割相当の返礼品がもらえる制度です。

限度額の計算

ふるさと納税の限度額は、住民税所得割額の約20%が目安です。

年収別の限度額目安(独身または共働き):

年収 限度額の目安
300万円約28,000円
400万円約42,000円
500万円約61,000円
600万円約77,000円
800万円約120,000円
1,000万円約176,000円

ワンストップ特例 vs 確定申告

ワンストップ特例(簡単):

  • 寄付先が5自治体以内
  • 確定申告不要
  • 住民税のみから控除

確定申告(寄付先が多い場合):

  • 寄付先が6自治体以上
  • 所得税と住民税から控除
  • 医療費控除など他の控除と併用する場合

節税効果

年収500万円で6万円寄付した場合:

  • 自己負担:2,000円
  • 返礼品:約18,000〜30,000円相当
  • 実質的な得:16,000〜28,000円

おすすめ度:⭐⭐⭐⭐⭐(誰でもできる)


方法3:住宅ローン控除

📌 年間最大35万円の税額控除

住宅ローン控除は、住宅ローン残高の0.7%が最大13年間、税額控除される制度です。

2025年の控除額

新築住宅の場合:

住宅の種類 借入限度額 年間控除額上限
認定住宅(ZEH水準省エネ住宅等)4,500万円31.5万円
省エネ基準適合住宅3,000万円21万円
その他の住宅0円(2024年以降は対象外)-

中古住宅の場合:

  • 借入限度額:2,000万円
  • 年間控除額上限:14万円

具体例

年収600万円、4,000万円のローン(認定住宅):

  • 年間控除額:4,000万円 × 0.7% = 28万円
  • 所得税が21.2万円の場合、全額控除され、さらに住民税から6.8万円控除

注意点

  • 2024年以降、省エネ基準を満たさない新築住宅は対象外
  • 所得税・住民税の合計額が上限(控除しきれない場合がある)

おすすめ度:⭐⭐⭐⭐⭐(住宅購入者は必須)


方法4:医療費控除

📌 年間10万円超の医療費で控除

年間の医療費が10万円(または総所得金額の5%、いずれか少ない方)を超えた場合、超過分が所得控除されます。

対象となる医療費

✅ 対象:

  • 病院・歯科の治療費
  • 処方薬代
  • 入院費用
  • 通院の交通費(公共交通機関)
  • 介護サービス費用(一部)
  • 妊娠・出産費用

❌ 対象外:

  • 健康診断費用(異常が見つからなかった場合)
  • 予防接種
  • 美容目的の治療
  • サプリメント

セルフメディケーション税制

年間12,000円超のスイッチOTC医薬品購入で控除(医療費控除との選択適用)

  • 上限:88,000円
  • 対象:ドラッグストアで買える特定の医薬品(ロキソニン、ガスター10など)

節税額シミュレーション

年収500万円、医療費20万円の場合:

  • 控除額:20万円 - 10万円 = 10万円
  • 所得税の軽減:10万円 × 10% = 10,000円
  • 住民税の軽減:10万円 × 10% = 10,000円
  • 合計:20,000円の節税

おすすめ度:⭐⭐⭐(医療費が多い方は必須)


方法5:生命保険料控除

📌 最大12万円の所得控除

生命保険料控除は、以下の3種類があります:

  1. 一般生命保険料控除(死亡保険など)
  2. 介護医療保険料控除(医療保険・がん保険など)
  3. 個人年金保険料控除(個人年金保険)

控除額

所得税:

  • 各控除:最大40,000円
  • 合計:最大120,000円

住民税:

  • 各控除:最大28,000円
  • 合計:最大70,000円

節税額シミュレーション

年収500万円、3種類すべてに加入している場合:

  • 所得税の軽減:12万円 × 10% = 12,000円
  • 住民税の軽減:7万円 × 10% = 7,000円
  • 合計:19,000円の節税

注意点

  • 控除のためだけに保険に入るのは本末転倒
  • 保険料が高すぎると損する可能性も

おすすめ度:⭐⭐⭐(保険加入者は忘れずに)


方法6:地震保険料控除

📌 最大5万円の所得控除

地震保険料は全額が所得控除の対象です。

控除額

所得税:

  • 最大50,000円

住民税:

  • 最大25,000円

節税額シミュレーション

年収500万円、地震保険料5万円の場合:

  • 所得税の軽減:5万円 × 10% = 5,000円
  • 住民税の軽減:2.5万円 × 10% = 2,500円
  • 合計:7,500円の節税

おすすめ度:⭐⭐⭐(持ち家の方は加入推奨)


方法7:配偶者控除・扶養控除

📌 最大38万円の所得控除

配偶者控除:

  • 配偶者の年収が123万円以下(2025年)で38万円控除
  • 配偶者の年収が123万円超〜201.6万円以下で段階的に控除額減少

扶養控除:

  • 16歳以上の扶養親族1人につき38万円〜63万円控除

控除額

扶養親族の区分 控除額
一般の扶養親族(16〜18歳、23〜69歳)38万円
特定扶養親族(19〜22歳の大学生など)63万円
老人扶養親族(70歳以上、同居)58万円
老人扶養親族(70歳以上、別居)48万円

節税額シミュレーション

年収600万円、配偶者控除38万円の場合:

  • 所得税の軽減:38万円 × 20% = 76,000円
  • 住民税の軽減:33万円 × 10% = 33,000円
  • 合計:109,000円の節税

おすすめ度:⭐⭐⭐⭐⭐(該当者は必須)


方法8:小規模企業共済(個人事業主・経営者)

📌 全額所得控除(自営業者の退職金)

小規模企業共済は、個人事業主・経営者向けの退職金制度で、掛金が全額所得控除されます。

掛金

  • 月額:1,000円〜70,000円
  • 年額:12,000円〜840,000円

節税額シミュレーション

年収800万円の個人事業主が月7万円(年84万円)拠出した場合:

  • 所得税の軽減:84万円 × 23% = 193,200円
  • 住民税の軽減:84万円 × 10% = 84,000円
  • 合計:277,200円の節税

メリット

  • 掛金が全額所得控除
  • 退職時・廃業時に一括または分割で受取可能
  • 低金利の貸付制度あり

おすすめ度:⭐⭐⭐⭐⭐(自営業者は最優先)


方法9:特定支出控除(会社員)

📌 あまり知られていない会社員の控除

特定支出控除は、会社員の業務関連費用が給与所得控除の半額を超えた場合に、超過分を所得控除できる制度です。

対象となる支出

  1. 通勤費(会社が負担しない分)
  2. 転居費(転勤に伴う引越し費用)
  3. 研修費(業務に必要な研修費用)
  4. 資格取得費(業務に必要な資格)
  5. 帰宅旅費(単身赴任者の帰宅費用)
  6. 図書費(業務に必要な書籍・雑誌)
  7. 衣服費(制服・スーツ)
  8. 交際費(得意先との接待費用、会社が負担しない分)

適用ハードル

給与所得控除の半額を超える必要があるため、ハードルが高い:

年収 給与所得控除 特定支出控除の適用基準
400万円124万円62万円超
600万円164万円82万円超
800万円190万円95万円超

おすすめ度:⭐⭐(ハードルが高く、現実的には難しい)


方法10:NISA(税金がかからない投資)

📌 運用益・配当金が非課税

NISAは投資の運用益・配当金が非課税になる制度です。

新NISA(2024年〜)

つみたて投資枠:

  • 年間投資枠:120万円
  • 非課税保有期間:無期限

成長投資枠:

  • 年間投資枠:240万円
  • 非課税保有期間:無期限

生涯投資枠:

  • 1,800万円(成長投資枠は1,200万円まで)

節税効果

年間120万円を積立投資し、年利5%で20年間運用した場合:

  • 投資元本:2,400万円
  • 運用益:約1,680万円
  • 通常の税金(20.315%):約341万円
  • NISA利用で341万円の節税

おすすめ度:⭐⭐⭐⭐⭐(投資をするなら必須)


節税額まとめ表

各方法を組み合わせた場合の年間節税額シミュレーションです。

年収500万円の場合

方法 控除・投資額 所得税軽減 住民税軽減 合計節税額
iDeCo24万円24,000円24,000円48,000円
ふるさと納税6万円--実質3万円の得
医療費控除10万円10,000円10,000円20,000円
生命保険料控除12万円12,000円7,000円19,000円
地震保険料控除5万円5,000円2,500円7,500円
合計-51,000円43,500円約12.5万円

年収800万円の場合

方法 控除・投資額 所得税軽減 住民税軽減 合計節税額
iDeCo24万円48,000円24,000円72,000円
ふるさと納税12万円--実質6万円の得
住宅ローン控除28万円280,000円-280,000円
配偶者控除38万円76,000円33,000円109,000円
生命保険料控除12万円24,000円7,000円31,000円
地震保険料控除5万円10,000円2,500円12,500円
合計-438,000円66,500円約56万円

組み合わせ戦略

年収別の最適な節税戦略を紹介します。

年収400万円の場合

優先順位:

  1. ふるさと納税(年4万円) → 実質2万円の得
  2. iDeCo(月1万円) → 年間18,000円の節税
  3. 生命保険料控除 → 年間19,000円の節税

合計節税効果:約5.7万円 + 返礼品2万円相当

年収600万円の場合

優先順位:

  1. iDeCo(月2万円) → 年間54,000円の節税
  2. ふるさと納税(年8万円) → 実質4万円の得
  3. 住宅ローン控除(該当者のみ) → 年間20万円以上の節税
  4. 配偶者控除(該当者のみ) → 年間109,000円の節税
  5. 生命保険料控除 → 年間19,000円の節税

合計節税効果:約24万円 + 返礼品4万円相当

年収1,000万円の場合

優先順位:

  1. iDeCo(月2万円) → 年間96,000円の節税
  2. ふるさと納税(年18万円) → 実質9万円の得
  3. 住宅ローン控除(該当者のみ) → 年間30万円以上の節税
  4. 配偶者控除(該当者のみ) → 年間142,000円の節税
  5. 生命保険料控除 → 年間43,000円の節税
  6. 地震保険料控除 → 年間17,500円の節税

合計節税効果:約58万円 + 返礼品9万円相当


よくある質問(FAQ)

Q1. 節税と脱税の違いは?

節税は法律で認められた方法で税金を減らすこと、脱税は違法な手段で税金を逃れることです。この記事で紹介している方法はすべて合法的な節税です。

Q2. 全部の方法を使う必要はある?

いいえ。自分の状況に合った方法を選びましょう。例えば:

  • 会社員 → iDeCo、ふるさと納税、生命保険料控除
  • 自営業者 → 小規模企業共済、iDeCo、ふるさと納税
  • 住宅購入者 → 住宅ローン控除、iDeCo、ふるさと納税

Q3. iDeCoとNISA、どちらを優先すべき?

節税効果ならiDeCo、流動性ならNISAです。理想は両方活用することですが、余裕資金が少ない場合は:

  • 60歳まで使う予定がない → iDeCo優先
  • いつでも引き出せるようにしたい → NISA優先

Q4. ふるさと納税はいつまでに申し込めばいい?

12月31日までです。ただし、返礼品の人気商品は早めになくなるので、10〜11月までに済ませるのがおすすめです。

Q5. 確定申告は必要?

以下の場合は確定申告が必要です:

  • 医療費控除を受ける
  • 住宅ローン控除(初年度のみ)
  • ふるさと納税(6自治体以上)
  • 特定支出控除を受ける

会社員でiDeCoや生命保険料控除のみなら、年末調整で完結します。


まとめ:節税で手取りを最大化しよう

所得税・住民税を減らす10の方法を紹介しました。

📌 重要ポイント:

  1. iDeCoは最強の節税ツール(全額所得控除)
  2. ふるさと納税は誰でもできる(実質2,000円で返礼品)
  3. 複数の方法を組み合わせると大きな節税効果
  4. 年収が高いほど節税効果も大きい(累進課税のため)
  5. 合法的な節税は国が認めた権利

年収別の節税額目安:

  • 年収400万円 → 年間5〜10万円
  • 年収600万円 → 年間20〜30万円
  • 年収800万円 → 年間40〜60万円
  • 年収1,000万円 → 年間60〜80万円

節税で増えた手取りを、さらに投資や貯蓄に回すことで、将来の資産形成がさらに加速します。

今日からできること:

  1. iDeCoの資料請求・申し込み
  2. ふるさと納税の限度額を計算
  3. 生命保険料控除証明書を確認
  4. 医療費のレシートを保管

賢く節税して、手取りを最大化しましょう!

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