所得税・住民税を合法的に減らす10の方法|2025年最新版
はじめに
「給料から引かれる税金が高すぎる…」「もっと手取りを増やせないだろうか?」――毎月の給与明細を見て、そう感じたことはありませんか?
実は、合法的に所得税・住民税を減らす方法はたくさんあります。 しかし、多くの方がその存在を知らず、知っていても正しく活用できていないのが現状です。
この記事では、2025年最新の税制に基づいて、所得税・住民税を合法的に減らす10の方法を徹底解説します。年収400万円の方なら年間10万円以上、年収600万円の方なら年間20万円以上の節税も可能です。
この記事で分かること:
- 所得税・住民税の基本的な仕組み
- 誰でもできる10の節税方法
- 年収別の節税額シミュレーション
- 複数の方法を組み合わせた最適戦略
所得税・住民税の基本
まず、所得税・住民税の仕組みを理解しましょう。
所得税の仕組み(累進課税)
所得税は累進課税制度を採用しており、所得が高いほど税率も高くなります。
2025年の所得税率(国税):
| 課税所得金額 | 税率 | 控除額 |
|---|---|---|
| 195万円以下 | 5% | 0円 |
| 195万円超〜330万円以下 | 10% | 97,500円 |
| 330万円超〜695万円以下 | 20% | 427,500円 |
| 695万円超〜900万円以下 | 23% | 636,000円 |
| 900万円超〜1,800万円以下 | 33% | 1,536,000円 |
| 1,800万円超〜4,000万円以下 | 40% | 2,796,000円 |
| 4,000万円超 | 45% | 4,796,000円 |
さらに、所得税額の2.1%が復興特別所得税として上乗せされます。
住民税の仕組み(一律10%)
住民税は一律10%(都道府県民税4% + 市区町村民税6%)です。
さらに、均等割として年間5,000円程度(自治体により異なる)が加算されます。
課税所得とは?
税金は「収入」ではなく「課税所得」にかかります。
課税所得の計算式:
課税所得 = 収入 - 給与所得控除 - 各種所得控除
給与所得控除(2025年):
| 給与収入 | 給与所得控除額 |
|---|---|
| 180万円以下 | 収入 × 40% - 10万円(最低55万円) |
| 180万円超〜360万円以下 | 収入 × 30% + 8万円 |
| 360万円超〜660万円以下 | 収入 × 20% + 44万円 |
| 660万円超〜850万円以下 | 収入 × 10% + 110万円 |
| 850万円超 | 195万円(上限) |
年収別の税負担シミュレーション
基礎控除・社会保険料控除のみの場合:
| 年収 | 課税所得 | 所得税 | 住民税 | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| 300万円 | 約102万円 | 約52,000円 | 約107,000円 | 約16万円 |
| 400万円 | 約182万円 | 約91,000円 | 約187,000円 | 約28万円 |
| 500万円 | 約262万円 | 約145,000円 | 約267,000円 | 約41万円 |
| 600万円 | 約348万円 | 約212,000円 | 約353,000円 | 約57万円 |
| 800万円 | 約513万円 | 約440,000円 | 約518,000円 | 約96万円 |
| 1,000万円 | 約678万円 | 約774,000円 | 約683,000円 | 約146万円 |
これだけの税金を払っているのです。しかし、適切な控除を活用すれば、大幅に減らすことができます。
所得税・住民税を減らす10の方法
それでは、具体的な節税方法を見ていきましょう。
方法1:iDeCo(個人型確定拠出年金)
📌 最強の節税効果|全額所得控除
iDeCoは拠出額が全額所得控除となる、最も節税効果の高い制度です。
拠出限度額
| 対象者 | 月額上限 | 年額上限 |
|---|---|---|
| 自営業者 | 68,000円 | 816,000円 |
| 会社員(企業年金なし) | 23,000円 | 276,000円 |
| 会社員(企業年金あり) | 12,000円または20,000円 | 144,000円または240,000円 |
| 公務員 | 12,000円 | 144,000円 |
| 専業主婦(夫) | 23,000円 | 276,000円 |
節税額シミュレーション
年収500万円の会社員が月2万円(年24万円)拠出した場合:
- 所得税の軽減:24万円 × 10% = 24,000円
- 住民税の軽減:24万円 × 10% = 24,000円
- 合計:年間48,000円の節税
年収800万円の会社員が月2万円拠出した場合:
- 所得税の軽減:24万円 × 20% = 48,000円
- 住民税の軽減:24万円 × 10% = 24,000円
- 合計:年間72,000円の節税
メリット・デメリット
✅ メリット:
- 拠出額が全額所得控除(最強の節税効果)
- 運用益も非課税
- 受取時も退職所得控除または公的年金等控除が適用
⚠️ デメリット:
- 60歳まで引き出せない
- 口座管理手数料がかかる(月171円〜)
- 運用リスクがある
おすすめ度:⭐⭐⭐⭐⭐(最優先)
方法2:ふるさと納税
📌 実質2,000円で返礼品がもらえる
ふるさと納税は、実質2,000円の自己負担で、3〜5割相当の返礼品がもらえる制度です。
限度額の計算
ふるさと納税の限度額は、住民税所得割額の約20%が目安です。
年収別の限度額目安(独身または共働き):
| 年収 | 限度額の目安 |
|---|---|
| 300万円 | 約28,000円 |
| 400万円 | 約42,000円 |
| 500万円 | 約61,000円 |
| 600万円 | 約77,000円 |
| 800万円 | 約120,000円 |
| 1,000万円 | 約176,000円 |
ワンストップ特例 vs 確定申告
ワンストップ特例(簡単):
- 寄付先が5自治体以内
- 確定申告不要
- 住民税のみから控除
確定申告(寄付先が多い場合):
- 寄付先が6自治体以上
- 所得税と住民税から控除
- 医療費控除など他の控除と併用する場合
節税効果
年収500万円で6万円寄付した場合:
- 自己負担:2,000円
- 返礼品:約18,000〜30,000円相当
- 実質的な得:16,000〜28,000円
おすすめ度:⭐⭐⭐⭐⭐(誰でもできる)
方法3:住宅ローン控除
📌 年間最大35万円の税額控除
住宅ローン控除は、住宅ローン残高の0.7%が最大13年間、税額控除される制度です。
2025年の控除額
新築住宅の場合:
| 住宅の種類 | 借入限度額 | 年間控除額上限 |
|---|---|---|
| 認定住宅(ZEH水準省エネ住宅等) | 4,500万円 | 31.5万円 |
| 省エネ基準適合住宅 | 3,000万円 | 21万円 |
| その他の住宅 | 0円(2024年以降は対象外) | - |
中古住宅の場合:
- 借入限度額:2,000万円
- 年間控除額上限:14万円
具体例
年収600万円、4,000万円のローン(認定住宅):
- 年間控除額:4,000万円 × 0.7% = 28万円
- 所得税が21.2万円の場合、全額控除され、さらに住民税から6.8万円控除
注意点
- 2024年以降、省エネ基準を満たさない新築住宅は対象外
- 所得税・住民税の合計額が上限(控除しきれない場合がある)
おすすめ度:⭐⭐⭐⭐⭐(住宅購入者は必須)
方法4:医療費控除
📌 年間10万円超の医療費で控除
年間の医療費が10万円(または総所得金額の5%、いずれか少ない方)を超えた場合、超過分が所得控除されます。
対象となる医療費
✅ 対象:
- 病院・歯科の治療費
- 処方薬代
- 入院費用
- 通院の交通費(公共交通機関)
- 介護サービス費用(一部)
- 妊娠・出産費用
❌ 対象外:
- 健康診断費用(異常が見つからなかった場合)
- 予防接種
- 美容目的の治療
- サプリメント
セルフメディケーション税制
年間12,000円超のスイッチOTC医薬品購入で控除(医療費控除との選択適用)
- 上限:88,000円
- 対象:ドラッグストアで買える特定の医薬品(ロキソニン、ガスター10など)
節税額シミュレーション
年収500万円、医療費20万円の場合:
- 控除額:20万円 - 10万円 = 10万円
- 所得税の軽減:10万円 × 10% = 10,000円
- 住民税の軽減:10万円 × 10% = 10,000円
- 合計:20,000円の節税
おすすめ度:⭐⭐⭐(医療費が多い方は必須)
方法5:生命保険料控除
📌 最大12万円の所得控除
生命保険料控除は、以下の3種類があります:
- 一般生命保険料控除(死亡保険など)
- 介護医療保険料控除(医療保険・がん保険など)
- 個人年金保険料控除(個人年金保険)
控除額
所得税:
- 各控除:最大40,000円
- 合計:最大120,000円
住民税:
- 各控除:最大28,000円
- 合計:最大70,000円
節税額シミュレーション
年収500万円、3種類すべてに加入している場合:
- 所得税の軽減:12万円 × 10% = 12,000円
- 住民税の軽減:7万円 × 10% = 7,000円
- 合計:19,000円の節税
注意点
- 控除のためだけに保険に入るのは本末転倒
- 保険料が高すぎると損する可能性も
おすすめ度:⭐⭐⭐(保険加入者は忘れずに)
方法6:地震保険料控除
📌 最大5万円の所得控除
地震保険料は全額が所得控除の対象です。
控除額
所得税:
- 最大50,000円
住民税:
- 最大25,000円
節税額シミュレーション
年収500万円、地震保険料5万円の場合:
- 所得税の軽減:5万円 × 10% = 5,000円
- 住民税の軽減:2.5万円 × 10% = 2,500円
- 合計:7,500円の節税
おすすめ度:⭐⭐⭐(持ち家の方は加入推奨)
方法7:配偶者控除・扶養控除
📌 最大38万円の所得控除
配偶者控除:
- 配偶者の年収が123万円以下(2025年)で38万円控除
- 配偶者の年収が123万円超〜201.6万円以下で段階的に控除額減少
扶養控除:
- 16歳以上の扶養親族1人につき38万円〜63万円控除
控除額
| 扶養親族の区分 | 控除額 |
|---|---|
| 一般の扶養親族(16〜18歳、23〜69歳) | 38万円 |
| 特定扶養親族(19〜22歳の大学生など) | 63万円 |
| 老人扶養親族(70歳以上、同居) | 58万円 |
| 老人扶養親族(70歳以上、別居) | 48万円 |
節税額シミュレーション
年収600万円、配偶者控除38万円の場合:
- 所得税の軽減:38万円 × 20% = 76,000円
- 住民税の軽減:33万円 × 10% = 33,000円
- 合計:109,000円の節税
おすすめ度:⭐⭐⭐⭐⭐(該当者は必須)
方法8:小規模企業共済(個人事業主・経営者)
📌 全額所得控除(自営業者の退職金)
小規模企業共済は、個人事業主・経営者向けの退職金制度で、掛金が全額所得控除されます。
掛金
- 月額:1,000円〜70,000円
- 年額:12,000円〜840,000円
節税額シミュレーション
年収800万円の個人事業主が月7万円(年84万円)拠出した場合:
- 所得税の軽減:84万円 × 23% = 193,200円
- 住民税の軽減:84万円 × 10% = 84,000円
- 合計:277,200円の節税
メリット
- 掛金が全額所得控除
- 退職時・廃業時に一括または分割で受取可能
- 低金利の貸付制度あり
おすすめ度:⭐⭐⭐⭐⭐(自営業者は最優先)
方法9:特定支出控除(会社員)
📌 あまり知られていない会社員の控除
特定支出控除は、会社員の業務関連費用が給与所得控除の半額を超えた場合に、超過分を所得控除できる制度です。
対象となる支出
- 通勤費(会社が負担しない分)
- 転居費(転勤に伴う引越し費用)
- 研修費(業務に必要な研修費用)
- 資格取得費(業務に必要な資格)
- 帰宅旅費(単身赴任者の帰宅費用)
- 図書費(業務に必要な書籍・雑誌)
- 衣服費(制服・スーツ)
- 交際費(得意先との接待費用、会社が負担しない分)
適用ハードル
給与所得控除の半額を超える必要があるため、ハードルが高い:
| 年収 | 給与所得控除 | 特定支出控除の適用基準 |
|---|---|---|
| 400万円 | 124万円 | 62万円超 |
| 600万円 | 164万円 | 82万円超 |
| 800万円 | 190万円 | 95万円超 |
おすすめ度:⭐⭐(ハードルが高く、現実的には難しい)
方法10:NISA(税金がかからない投資)
📌 運用益・配当金が非課税
NISAは投資の運用益・配当金が非課税になる制度です。
新NISA(2024年〜)
つみたて投資枠:
- 年間投資枠:120万円
- 非課税保有期間:無期限
成長投資枠:
- 年間投資枠:240万円
- 非課税保有期間:無期限
生涯投資枠:
- 1,800万円(成長投資枠は1,200万円まで)
節税効果
年間120万円を積立投資し、年利5%で20年間運用した場合:
- 投資元本:2,400万円
- 運用益:約1,680万円
- 通常の税金(20.315%):約341万円
- NISA利用で341万円の節税
おすすめ度:⭐⭐⭐⭐⭐(投資をするなら必須)
節税額まとめ表
各方法を組み合わせた場合の年間節税額シミュレーションです。
年収500万円の場合
| 方法 | 控除・投資額 | 所得税軽減 | 住民税軽減 | 合計節税額 |
|---|---|---|---|---|
| iDeCo | 24万円 | 24,000円 | 24,000円 | 48,000円 |
| ふるさと納税 | 6万円 | - | - | 実質3万円の得 |
| 医療費控除 | 10万円 | 10,000円 | 10,000円 | 20,000円 |
| 生命保険料控除 | 12万円 | 12,000円 | 7,000円 | 19,000円 |
| 地震保険料控除 | 5万円 | 5,000円 | 2,500円 | 7,500円 |
| 合計 | - | 51,000円 | 43,500円 | 約12.5万円 |
年収800万円の場合
| 方法 | 控除・投資額 | 所得税軽減 | 住民税軽減 | 合計節税額 |
|---|---|---|---|---|
| iDeCo | 24万円 | 48,000円 | 24,000円 | 72,000円 |
| ふるさと納税 | 12万円 | - | - | 実質6万円の得 |
| 住宅ローン控除 | 28万円 | 280,000円 | - | 280,000円 |
| 配偶者控除 | 38万円 | 76,000円 | 33,000円 | 109,000円 |
| 生命保険料控除 | 12万円 | 24,000円 | 7,000円 | 31,000円 |
| 地震保険料控除 | 5万円 | 10,000円 | 2,500円 | 12,500円 |
| 合計 | - | 438,000円 | 66,500円 | 約56万円 |
組み合わせ戦略
年収別の最適な節税戦略を紹介します。
年収400万円の場合
優先順位:
- ふるさと納税(年4万円) → 実質2万円の得
- iDeCo(月1万円) → 年間18,000円の節税
- 生命保険料控除 → 年間19,000円の節税
合計節税効果:約5.7万円 + 返礼品2万円相当
年収600万円の場合
優先順位:
- iDeCo(月2万円) → 年間54,000円の節税
- ふるさと納税(年8万円) → 実質4万円の得
- 住宅ローン控除(該当者のみ) → 年間20万円以上の節税
- 配偶者控除(該当者のみ) → 年間109,000円の節税
- 生命保険料控除 → 年間19,000円の節税
合計節税効果:約24万円 + 返礼品4万円相当
年収1,000万円の場合
優先順位:
- iDeCo(月2万円) → 年間96,000円の節税
- ふるさと納税(年18万円) → 実質9万円の得
- 住宅ローン控除(該当者のみ) → 年間30万円以上の節税
- 配偶者控除(該当者のみ) → 年間142,000円の節税
- 生命保険料控除 → 年間43,000円の節税
- 地震保険料控除 → 年間17,500円の節税
合計節税効果:約58万円 + 返礼品9万円相当
よくある質問(FAQ)
Q1. 節税と脱税の違いは?
節税は法律で認められた方法で税金を減らすこと、脱税は違法な手段で税金を逃れることです。この記事で紹介している方法はすべて合法的な節税です。
Q2. 全部の方法を使う必要はある?
いいえ。自分の状況に合った方法を選びましょう。例えば:
- 会社員 → iDeCo、ふるさと納税、生命保険料控除
- 自営業者 → 小規模企業共済、iDeCo、ふるさと納税
- 住宅購入者 → 住宅ローン控除、iDeCo、ふるさと納税
Q3. iDeCoとNISA、どちらを優先すべき?
節税効果ならiDeCo、流動性ならNISAです。理想は両方活用することですが、余裕資金が少ない場合は:
- 60歳まで使う予定がない → iDeCo優先
- いつでも引き出せるようにしたい → NISA優先
Q4. ふるさと納税はいつまでに申し込めばいい?
12月31日までです。ただし、返礼品の人気商品は早めになくなるので、10〜11月までに済ませるのがおすすめです。
Q5. 確定申告は必要?
以下の場合は確定申告が必要です:
- 医療費控除を受ける
- 住宅ローン控除(初年度のみ)
- ふるさと納税(6自治体以上)
- 特定支出控除を受ける
会社員でiDeCoや生命保険料控除のみなら、年末調整で完結します。
まとめ:節税で手取りを最大化しよう
所得税・住民税を減らす10の方法を紹介しました。
📌 重要ポイント:
- iDeCoは最強の節税ツール(全額所得控除)
- ふるさと納税は誰でもできる(実質2,000円で返礼品)
- 複数の方法を組み合わせると大きな節税効果
- 年収が高いほど節税効果も大きい(累進課税のため)
- 合法的な節税は国が認めた権利
年収別の節税額目安:
- 年収400万円 → 年間5〜10万円
- 年収600万円 → 年間20〜30万円
- 年収800万円 → 年間40〜60万円
- 年収1,000万円 → 年間60〜80万円
節税で増えた手取りを、さらに投資や貯蓄に回すことで、将来の資産形成がさらに加速します。
今日からできること:
- iDeCoの資料請求・申し込み
- ふるさと納税の限度額を計算
- 生命保険料控除証明書を確認
- 医療費のレシートを保管
賢く節税して、手取りを最大化しましょう!
関連する便利ツール
- 所得税計算ツール - 所得税・住民税を詳しく計算
- ふるさと納税限度額計算 - ふるさと納税の限度額を計算
- iDeCo節税シミュレーション - iDeCoの節税効果を計算
- 手取り額計算ツール - 年収から手取り額を自動計算
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