年末調整の還付金はいつ振り込まれる?金額の確認方法と注意点【2025年版】
「年末調整の還付金っていつもらえるの?」「還付金の金額はどこで確認できる?」年末調整の時期になると、こんな疑問を持つ方が多いのではないでしょうか。
実は、還付金の振込時期は会社によって異なり、1月の給料日に振り込まれる会社もあれば、2月になる会社もあります。この記事では、還付金の振込スケジュール、金額の確認方法、還付金が多くなる人の特徴まで、徹底解説します。
- 年末調整の還付金がいつ振り込まれるか
- 還付金の金額を確認する方法
- 源泉徴収票の正しい見方
- 還付金が多くなる人・少ない人の特徴
- 還付金が振り込まれない場合の対処法
1. 年末調整の還付金とは?
還付金が発生する仕組み
年末調整の還付金とは、1年間に払いすぎた所得税が戻ってくるお金のことです。
会社員の場合、毎月の給料から所得税が天引き(源泉徴収)されています。しかし、この源泉徴収額は概算で計算されているため、実際の税額より多く払っているケースがほとんどです。
• 1〜12月に天引きされた所得税:年間15万円
• 年末調整後の正しい所得税額:年間12万円
→ 差額3万円が還付金として戻ってくる!
追加徴収になるケースもある
逆に、源泉徴収額が少なすぎた場合は追加で税金を払う必要があります。これを「追加徴収」と言います。
• 年の途中で扶養家族が減った(子どもが独立など)
• 前職の源泉徴収票を提出していない
• 副業の収入があり、本業で高い税率が適用された
• ボーナスが極端に多かった
2. 還付金はいつ振り込まれる?
会社員の場合:1月または2月の給料日
最も一般的なのは、12月または1月の給料日に還付金が振り込まれるパターンです。
| 振込時期 | 割合 | 特徴 |
|---|---|---|
| 12月の給料 | 約30% | 年末調整の処理が早い会社 |
| 1月の給料 | 約50% | 最も一般的なパターン |
| 2月の給料 | 約20% | 処理に時間がかかる大企業など |
振込時期は会社の給与処理スケジュールによって異なります。給与明細の「年末調整還付金」または「所得税精算」という項目で確認できます。
パート・アルバイトの場合
パート・アルバイトの方も、年末調整の対象であれば正社員と同じスケジュールで還付金が振り込まれます。
ただし、年の途中で退職した場合や、複数のバイトを掛け持ちしている場合は、自分で確定申告をする必要があります。
退職者の場合
年の途中で退職した場合、前の会社では年末調整を受けられません。自分で確定申告をすることで還付金を受け取れます。
• 2月〜3月15日:確定申告書を提出
• 3月〜5月:税務署から還付金振込(申告から1〜2ヶ月後)
→ 会社員より遅いが、還付額は大きくなることも!
会社の規模別スケジュール
大企業ほど還付金の振込が遅い傾向があります。これは、従業員数が多く、年末調整の処理に時間がかかるためです。
• 従業員50人未満の中小企業: 12月〜1月に振込が多い
• 従業員500人以上の大企業: 1月〜2月に振込が多い
• 上場企業や公務員: 1月下旬〜2月が一般的
3. 還付金の金額を確認する方法
源泉徴収票の見方
還付金の金額は、「源泉徴収票」で正確に確認できます。源泉徴収票は、年末調整後の1月下旬〜2月に会社から配布されます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 支払金額 | 年収(税込の総支給額) |
| 給与所得控除後の金額 | 給与所得控除を引いた額 |
| 所得控除の額の合計額 | 社会保険料控除、生命保険料控除などの合計 |
| 源泉徴収税額 | 年末調整後の正しい所得税額 |
還付金の計算方法
還付金は、「1〜12月に天引きされた所得税」と「源泉徴収税額」の差額で計算します。
【年末調整前】
• 1〜12月に天引きされた所得税:約15万円
【年末調整後】
• 源泉徴収票の「源泉徴収税額」:12万円
還付金 = 15万円 - 12万円 = 3万円
→ 1月の給料で3万円が振り込まれる!
給与明細での確認ポイント
還付金が振り込まれる月の給与明細には、「年末調整還付金」「所得税精算」「年調還付」などの項目が記載されます。
還付金は「支給」欄に記載されることが多いです。ただし、会社によっては「控除」欄の所得税がマイナス表示(還付)になっている場合もあります。
具体的な計算例
【年末調整前】
• 1〜12月に天引きされた所得税:約11万円
【年末調整後】
• 給与所得控除後の金額:276万円
• 所得控除の額の合計額:約140万円
(社会保険料60万円 + 基礎控除48万円 + 扶養控除38万円 + 生命保険料控除4万円)
• 課税所得:276万円 - 140万円 = 136万円
• 所得税額:136万円 × 5% = 6.8万円
還付金 = 11万円 - 6.8万円 = 4.2万円
→ 扶養家族と生命保険料控除で約4万円の還付!
4. 還付金が多くなる人・少ない人
還付金が多くなる人の特徴
以下のような人は、年末調整で還付金が多くなります。
| 項目 | 還付額の目安 |
|---|---|
| 生命保険料控除を申告 | 年間約5,000円〜2万円 |
| 住宅ローン控除2年目以降 | 年間約10万円〜30万円 |
| 扶養家族が増えた | 年間約2万円〜10万円 |
| iDeCoに加入 | 年間約2万円〜7万円 |
| ボーナスが多い | 年間約1万円〜5万円 |
• 生命保険料控除額:4万円
• 所得税率:10%の場合
還付金 = 4万円 × 10% = 4,000円
翌年6月からの住民税も4,000円(4万円 × 10%)安くなります!
住宅ローン控除2年目以降の人
住宅ローン控除は、年末調整で最も還付金が多くなる控除です。
• 控除額:3,000万円 × 0.7% = 21万円
• 所得税額:15万円の場合
→ 所得税15万円が全額還付!
→ 残り6万円は翌年の住民税から控除
扶養家族が増えた人
結婚や出産で扶養家族が増えた場合、扶養控除・配偶者控除が適用され還付金が増えます。
• 配偶者控除:38万円
• 所得税率:10%の場合
還付金 = 38万円 × 10% = 3.8万円
翌年6月からの住民税も約3.8万円安くなります!
ボーナスが多めの人
ボーナスの源泉徴収税率は、毎月の給料より高く設定されています。そのため、ボーナスが多い人ほど、年末調整で還付金が多くなる傾向があります。
例: 年収500万円(月給30万円・ボーナス140万円)
• ボーナスの源泉徴収税率:約10%
• 実際の所得税率:約5%
→ ボーナスから多めに引かれた分が還付される!
還付金が少ない・ゼロになる人
以下のような人は、還付金が少ないか、逆に追加徴収になることがあります。
• 年の途中で扶養家族が減った(子どもが独立など)
• 前職の源泉徴収票を提出していない(転職者)
• 副業の収入があり、税率が上がった
• 配偶者の収入が増えて扶養から外れた
• ボーナスが少ない、または無い
5. 還付金が振り込まれない場合の対処法
確認すべきポイント
還付金が振り込まれない場合、まずは以下の点を確認しましょう。
✅ 給与明細で「年末調整還付金」の項目を確認
✅ 源泉徴収票の「源泉徴収税額」と毎月の天引き額を比較
✅ 追加徴収になっていないか確認
✅ 年末調整の書類を提出したか確認
✅ 扶養控除等申告書を提出したか確認
会社への問い合わせ方
確認しても分からない場合は、会社の給与担当者に問い合わせましょう。
「年末調整の還付金について確認したいのですが、1月の給与明細に還付金の項目が見当たりません。私の場合、還付金は発生しないのでしょうか?それとも2月の給料で振り込まれる予定でしょうか?」
確定申告が必要なケース
以下のような場合は、会社の年末調整では還付を受けられないため、自分で確定申告をする必要があります。
| ケース | 対処法 |
|---|---|
| 年の途中で退職 | 翌年2月〜3月に確定申告 |
| 医療費が年間10万円超 | 医療費控除で確定申告 |
| 住宅ローン控除1年目 | 確定申告が必須(2年目以降は年末調整) |
| ふるさと納税(6自治体以上) | 確定申告で寄附金控除 |
| 副業の収入が20万円超 | 確定申告が必須 |
確定申告書を提出してから、還付金の振込まで通常1〜2ヶ月かかります。
• 2月中旬に申告 → 3月下旬〜4月上旬に振込
• 3月中旬に申告 → 4月下旬〜5月上旬に振込
e-Taxで申告すると、還付金の振込が早くなります!
6. 年末調整で損しないためのチェックリスト
申告漏れが多い控除
年末調整で申告を忘れると、数万円単位で損をすることがあります。以下の控除を見落としていないか確認しましょう。
1. 生命保険料控除 (最大12万円)
• 生命保険、個人年金保険、介護医療保険
• 控除証明書の添付を忘れずに!
2. 地震保険料控除 (最大5万円)
• 地震保険、旧長期損害保険
3. iDeCo(小規模企業共済等掛金控除) (全額控除)
• 掛金は全額所得控除
• 節税効果が最も高い!
4. 扶養控除 (38万円〜63万円)
• 16歳以上の扶養親族
• 別居の親も対象
5. 配偶者(特別)控除 (最大38万円)
• 配偶者の年収が201万円以下なら適用可能
来年に向けての準備
年末調整の還付金を増やすために、今からできることがあります。
【2025年中に実行】
✅ iDeCoを始める → 節税効果が最も高い
✅ 生命保険・地震保険の加入を検討
✅ ふるさと納税を限度額まで使う
【2026年の年末調整で効果が出る】
✅ 扶養家族の申告漏れをチェック
✅ 保険料控除証明書を紛失しないよう保管
✅ 住宅ローン控除の書類を準備(2年目以降)
7. よくある質問
Q1. 年末調整の還付金はいつ振り込まれますか?
最も一般的なのは1月の給料日です。ただし、会社によって12月や2月になることもあります。給与明細で確認しましょう。
Q2. 還付金の金額はどこで確認できますか?
給与明細の「年末調整還付金」または源泉徴収票で確認できます。源泉徴収票は1月下旬〜2月に配布されます。
Q3. 還付金がゼロ、または追加徴収になることはありますか?
あります。年の途中で扶養家族が減った、前職の源泉徴収票を提出していない、副業の収入があるなどの場合、追加徴収になることがあります。
Q4. 退職者も還付金をもらえますか?
確定申告をすれば還付金をもらえます。年の途中で退職した場合、翌年2月〜3月に確定申告をすることで還付金を受け取れます。
Q5. 還付金を増やす方法はありますか?
iDeCoや生命保険料控除、扶養控除などを活用しましょう。特にiDeCoは掛金が全額所得控除になるため、節税効果が最も高いです。
8. まとめ:年末調整の還付金で損しないために
【振込時期】
✅ 最も一般的なのは1月の給料日
✅ 会社によって12月や2月になることもある
✅ 退職者は確定申告で還付(3月〜5月)
【金額の確認方法】
✅ 給与明細の「年末調整還付金」で確認
✅ 源泉徴収票の「源泉徴収税額」をチェック
✅ 毎月の天引き額との差額が還付金
【還付金を増やす方法】
✅ iDeCoを始める(最も効果が高い)
✅ 生命保険料控除を忘れずに申告
✅ 扶養家族を正しく申請
✅ 住宅ローン控除を受ける(2年目以降は年末調整)
最も重要なのは、申告漏れをしないこと!
控除証明書は大切に保管し、期限内に提出しましょう。
9. 関連する便利ツール
- 手取り額計算ツール - 年末調整後の手取り額を計算
- 所得税計算ツール - 所得税額をシミュレーション
- ボーナス手取り計算 - ボーナスの手取り額を計算
- 社会保険料計算 - 健康保険・厚生年金の金額を確認
- iDeCo節税額シミュレーション - iDeCoの節税効果を計算
- ふるさと納税計算 - 限度額を正確に計算
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