iDeCoの節税額を計算
iDeCo(個人型確定拠出年金)は掛金が全額所得控除になります。年収と掛金から、年間の節税額を自動で計算します。
📘 このツールの使い方
- iDeCoの毎月の掛金を入力します。
- 所得税・住民税の合計節税額が自動で表示されます。
源泉徴収票の「支払金額」を目安に年収を入力してください。
💡 iDeCoの仕組みと節税効果
iDeCoとは?仕組みの基本
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、老後資金を自分で積み立てて運用する私的年金制度です。
iDeCoの3つの税優遇:
1. 掛金が全額所得控除
2. 運用益が非課税
3. 受け取り時にも税制優遇
日本の税制の中でも珍しい「三重の税優遇」を持つ制度で、老後資金づくりの中心として人気が高まっています。
公的年金だけでは老後資金が不足する可能性が高いなか、 iDeCoは「不足分を自分で準備する」ための最も効率的な仕組みです。 また、自分のペースで積み立てられ、投資信託を中心に運用できるため、長期投資との相性が抜群です。
年収別・掛金別の節税額一覧表
年収300万円の場合:
| 月額掛金 | 年間掛金 | 年間節税額 | 実質負担 |
|---|---|---|---|
| 10,000円 | 120,000円 | 18,000円 | 102,000円 |
| 20,000円 | 240,000円 | 36,000円 | 204,000円 |
| 23,000円 | 276,000円 | 41,400円 | 234,600円 |
年収500万円の場合:
| 月額掛金 | 年間掛金 | 年間節税額 | 実質負担 |
|---|---|---|---|
| 10,000円 | 120,000円 | 24,000円 | 96,000円 |
| 20,000円 | 240,000円 | 48,000円 | 192,000円 |
| 23,000円 | 276,000円 | 55,200円 | 220,800円 |
年収700万円の場合:
| 月額掛金 | 年間掛金 | 年間節税額 | 実質負担 |
|---|---|---|---|
| 10,000円 | 120,000円 | 36,000円 | 84,000円 |
| 20,000円 | 240,000円 | 72,000円 | 168,000円 |
| 23,000円 | 276,000円 | 82,800円 | 193,200円 |
注意:年収が高いほど所得税率が高くなるため、節税額も大きくなります。
職業別の掛金上限額
iDeCoの掛金には、職業や勤務先の年金制度によって上限額が設定されています。
| 職業・勤務先の年金制度 | 月額上限 | 年額上限 |
|---|---|---|
| 自営業(国民年金のみ) | 68,000円 | 816,000円 |
| 会社員(企業年金なし) | 23,000円 | 276,000円 |
| 会社員(企業型DCのみ) | 20,000円 | 240,000円 |
| 会社員(DBと企業型DC) | 12,000円 | 144,000円 |
| 公務員 | 12,000円 | 144,000円 |
| 専業主婦(夫) | 23,000円 | 276,000円 |
DB(確定給付企業年金):会社が用意する年金制度の一種
企業型DC:企業型確定拠出年金
iDeCoの節税メリット:掛金全額が所得控除
iDeCo最大のメリットが掛金の全額が所得控除になることです。
例:掛金が月2万円なら
• 年間24万円が所得から引かれる
• 所得税率20%の人なら節税額は年間48,000円
• これは「払った掛金の20%が国から戻ってくる」イメージ
通常の投資ではまずあり得ない"確定リターン"が得られるため、老後資金づくりの効率が大幅に向上します。
iDeCoの注意点:60歳まで引き出せない
大きなメリットと引き換えに、iDeCoには60歳まで引き出せないという制限があります。
メリット面:
「確実に老後資金が積み上がる」強制力がある
デメリット面:
途中でどうしてもお金が必要になっても取り崩すことはできない
「絶対に使わないお金」を積み立てるつもりで利用する必要があります。
効率よく老後資金を増やすための5つのコツ
iDeCoは長期投資に最適化されている制度です。効果を最大化するには、以下のポイントが重要です。
1. 低コストのインデックスファンドを中心にする
手数料が低く、長期では安定した成長が見込める
2. 20年以上の長期で運用する
複利効果を最大化できる
3. 加入年齢が若いほど有利
運用期間が長いほど複利効果が大きい
4. 手数料の安い金融機関を選ぶ
SBI証券、楽天証券、マネックス証券などが人気
5. 定期的に見直す
運用商品や掛金額を年1回程度見直す
特にインデックスファンドは手数料が低く、長期では安定した成長が見込めるため、 iDeCoの運用商品として最も人気があります。
30年積み立てた場合のシミュレーション
条件:月2万円、年利3%で30年運用
• 総掛金:720万円
• 運用益:約456万円
• 合計:約1,176万円
• 30年間の節税額:約144万円(年収500万円の場合)
実質負担:720万円 - 144万円 = 576万円
→ 576万円の負担で1,176万円の老後資金が準備できる
注意:このツールで試算した節税額は簡易計算です。実際の税額は給与所得控除、各種控除などによって変動します。
❓ よくある質問(FAQ)
iDeCoは誰でも加入できますか?
ほとんどの人が加入できますが、職業によって掛金の上限が異なります。
加入できる人:
• 20歳以上65歳未満の自営業者
• 60歳未満の会社員・公務員
• 20歳以上60歳未満の専業主婦(夫)
加入できない人:
• 農業者年金の被保険者
• 国民年金保険料を免除されている人(一部免除・納付猶予は加入可能)
掛金はいくらにすればいいですか?
無理のない金額でOKです。まずは月1万円など小さく始めても節税効果は十分あります。
推奨:
• 家計に余裕がある範囲で設定
• 60歳まで引き出せないことを考慮
• 最低掛金は月5,000円から
例:年収500万円の場合
• 月1万円:年間節税額24,000円
• 月2万円:年間節税額48,000円
• 月2.3万円:年間節税額55,200円(上限)
年収が高いほど節税額が大きくなるため、可能な範囲で上限まで積み立てるのが効率的です。
途中でやめるとどうなりますか?
積立を停止することは可能ですが、引き出すことはできません。
掛金の拠出を停止する場合:
• 運用は継続される
• 口座管理手数料(月66円程度)はかかり続ける
• 60歳以降に受け取ることは可能
脱退(解約)できる条件:
以下の全てを満たす場合のみ
• 国民年金保険料免除者
• 障害給付金の受給権者でない
• 掛金拠出期間が3年以下または資産額が25万円以下
• 最後に拠出してから2年以上経過
基本的には60歳まで引き出せないと考えておくべきです。
運用が不安です。元本保証はありますか?
元本保証の定期預金も選べますが、長期投資ならインデックスファンドが人気です。
元本保証型:
• 定期預金
• 保険商品
• リスクは低いが、リターンもほぼゼロ
投資信託型:
• 国内株式、外国株式、債券など
• インデックスファンドが人気
• 長期では年利3〜5%程度を期待できる
推奨:
20年以上の長期運用なら、リスクを分散したインデックスファンド中心がおすすめです。
歴史的に見て、長期投資では株式の方が定期預金より高いリターンが期待できます。
会社員ですが、企業年金があるかどうか分かりません
会社の人事部や総務部に確認するか、給与明細を確認してください。
確認方法:
• 給与明細に「企業型DC」「DB」などの記載があるか
• 会社の福利厚生制度一覧を確認
• 人事部・総務部に直接問い合わせ
企業年金の有無によってiDeCoの掛金上限が変わるため、正確に把握することが重要です。
専業主婦(夫)でも加入するメリットはありますか?
所得がない専業主婦(夫)は所得控除のメリットがありませんが、運用益が非課税になるメリットは受けられます。
メリット:
• 運用益が非課税
• 受け取り時の税制優遇
• 老後資金を確実に積み立てられる
デメリット:
• 所得控除のメリットがない
• 口座管理手数料がかかる(年間約2,000円)
運用益が手数料を上回る見込みがあれば加入する価値があります。 ただし、配偶者が会社員の場合、配偶者がiDeCoに加入した方が節税効果は高いです。
受け取り時の税金はどうなりますか?
受け取り時にも税制優遇があります。
一時金として受け取る場合:
• 退職所得控除が適用
• 勤続年数に応じて控除額が決まる
• 例:20年加入なら800万円まで非課税
年金として受け取る場合:
• 公的年金等控除が適用
• 65歳未満:年間60万円まで非課税
• 65歳以上:年間110万円まで非課税
推奨:
一時金と年金を組み合わせて受け取ると、税負担を最小化できます。
おすすめの金融機関はどこですか?
手数料が安く、運用商品が豊富な金融機関がおすすめです。
人気の金融機関:
• SBI証券:運用商品が豊富、手数料最安水準
• 楽天証券:楽天ポイントが貯まる、初心者にも分かりやすい
• マネックス証券:低コストのインデックスファンドが充実
• 松井証券:サポートが充実、運用商品厳選
確認ポイント:
• 口座管理手数料(多くの証券会社は無料)
• 運用商品のラインナップ
• インデックスファンドの信託報酬