医療費控除計算ツール

年間の医療費から医療費控除額と還付金の目安を自動計算

医療費控除額をかんたん計算

1年間に支払った医療費と、保険金で補填された金額、年収を入力すると、
医療費控除額還付金の目安を自動計算します。
所得200万円未満の場合の「所得の5%ルール」にも対応しています。

1月〜12月のあいだに支払った医療費の合計(自己負担分)。
家族分もまとめて申告する場合は、家族全員の医療費を合算します。
生命保険・医療保険の入院給付金など、医療費の補填として受け取った保険金を入力します。
厳密には「所得」ベースですが、簡易的な計算なので、大まかな年収を入れて目安を見る用途でも構いません。

📘 このツールの使い方

  1. 1年間(1月〜12月)に支払った医療費の合計を計算し、「年間医療費」に入力します。
  2. 医療費を補填するために受け取った保険金・給付金があれば、その合計額を「保険金など」に入力します。
  3. 目安となる「所得」または「年収」に近い金額を「年間の合計所得」に入力します。
  4. 「計算する」をタップすると、医療費控除額と還付金の目安が表示されます。

※ 実際の還付額は、所得税率や住民税の状況などによって変動します。
あくまで「医療費控除を申告すると、このくらい税金が軽くなるかも」という目安としてご利用ください。

💡 医療費控除の仕組みと控除額一覧

医療費別・所得別の控除額と還付金目安

所得300万円の場合:

年間医療費 足切り額 医療費控除額 還付金目安
(税率20%)
15万円 10万円 5万円 約1万円
20万円 10万円 10万円 約2万円
30万円 10万円 20万円 約4万円
50万円 10万円 40万円 約8万円
100万円 10万円 90万円 約18万円

所得150万円の場合(足切り額が所得の5%):

年間医療費 足切り額
(所得の5%)
医療費控除額 還付金目安
(税率10%)
10万円 7.5万円 2.5万円 約2,500円
15万円 7.5万円 7.5万円 約7,500円
20万円 7.5万円 12.5万円 約12,500円
30万円 7.5万円 22.5万円 約22,500円

ポイント:所得200万円未満の場合は、足切り額が「所得の5%」になるため、10万円より少なくて済みます。

医療費控除とは?

医療費控除は、1年間に支払った医療費が一定額を超えた場合に、所得から差し引くことができる制度です。

所得税や住民税が軽くなり、結果として税金の還付(払いすぎた分の返金)を受けられる可能性があります。

医療費控除の特徴:
• 年間医療費が10万円(または所得の5%)を超えた部分が対象
• 最大200万円まで控除可能
• 家族全員分の医療費を合算できる
• 確定申告が必要

控除の対象となる医療費の詳細リスト

✅ 対象になるもの:

1. 診療・治療費
• 病院・クリニックでの診察料・治療費
• 入院費用(食事代含む)
• 歯科治療(保険適用+自費の一部)
• あん摩・マッサージ・はり・きゅう(医師の同意があるもの)
• 介護保険サービスの自己負担分

2. 医薬品
• 処方箋による医薬品
• 市販薬(治療目的のもの)
• ドラッグストアで購入した風邪薬・胃腸薬など

3. 通院費
• 電車・バスの運賃(領収書不要、メモでOK)
• タクシー代(症状が重く公共交通機関が使えない場合)
• 付き添いが必要な場合の付添人の交通費

4. その他
• 治療のための眼鏡・コンタクトレンズ(医師の処方箋がある場合)
• 義歯・入れ歯
• 松葉杖・車椅子のレンタル
• 出産費用(定期検診・分娩費)

❌ 対象にならないもの:

• 美容目的の治療(美容整形、ホワイトニングなど)
• 健康診断・人間ドック費用(病気が見つからなかった場合)
• 予防接種
• 健康食品・サプリメント
• ビタミン剤(治療目的でない場合)
• 自家用車のガソリン代・駐車場代
• 入院時の差額ベッド代(希望による個室利用)
• 診断書の文書料

いくらから医療費控除できる?(10万円ルール)

医療費控除額は、次のように計算されます。

ステップ1:控除の対象となる医療費
控除対象医療費 = 医療費総額 − 保険金などで補填される金額

ステップ2:自己負担のハードル(足切り額)
足切り額 = min(10万円, 所得 × 5%)

ステップ3:医療費控除額
医療費控除額 = 控除対象医療費 − 足切り額
(ただし、上限200万円)

自己負担のハードル(足切り額)は、次の小さい方になります。

10万円
合計所得金額の5%(おおよそ、所得200万円未満の方はこちらが適用)

このツールでは、この「10万円または所得の5%」の判定も自動で行っています。

還付金の目安と所得税率

医療費控除で戻ってくる税金(還付金)は、医療費控除額 × 所得税率で計算されます。

課税所得 所得税率 還付率の目安
195万円以下 5% 控除額の約5%
195万円超〜330万円以下 10% 控除額の約10%
330万円超〜695万円以下 20% 控除額の約20%
695万円超〜900万円以下 23% 控除額の約23%
900万円超〜1,800万円以下 33% 控除額の約33%

例:医療費控除額20万円、所得税率20%の場合
• 所得税の還付:20万円 × 20% = 4万円
• 住民税の軽減:20万円 × 10% = 2万円
合計:約6万円の税金軽減効果

注意:このツールは簡易的に所得税率20%で計算していますが、実際の還付額は所得によって変わります。

📐 計算式の詳細

1. 控除対象となる医療費

控除対象医療費 = 年間医療費 − 保険金など

2. 自己負担のハードル(足切り額)

自己負担のハードル = min(10万円, 所得 × 5%)

3. 医療費控除額

医療費控除額 = max(0, 控除対象医療費 − 自己負担のハードル)

(ただし、上限200万円)

4. 還付金の目安

還付金(目安) = 医療費控除額 × 20%

※ 実際の所得税率は所得額により変動します。このツールでは簡易的に「20%」を目安として計算しています。

❓ よくある質問(FAQ)

医療費控除の対象になるもの・ならないものは?

対象になるもの:
病院・薬局での支払い、通院のための公共交通機関の運賃、介護保険サービスの自己負担分、出産費用など

対象にならないもの:
美容目的の治療、健康食品・サプリメント代、予防目的の人間ドック(病気が見つからなかった場合)、自家用車のガソリン代など

詳細は上記の「控除の対象となる医療費の詳細リスト」をご確認ください。

いくらから医療費控除を受けられますか?

「年間医療費 − 保険金など」が、10万円(または所得の5%)を超えた部分が医療費控除の対象です。

例:
• 所得300万円、医療費20万円 → 控除額10万円
• 所得150万円、医療費15万円 → 控除額7.5万円(足切り7.5万円)

最大で200万円までが医療費控除の対象となります。

セルフメディケーション税制との違いは?

セルフメディケーション税制は、特定の市販薬(スイッチOTC医薬品)の購入額が年間12,000円を超えた場合に使える制度です。

セルフメディケーション税制:
• 対象:スイッチOTC医薬品のみ
• 下限:12,000円
• 上限:88,000円
• 条件:健康診断や予防接種を受けていること

通常の医療費控除:
• 対象:病院・薬局での治療費全般
• 下限:10万円(または所得の5%)
• 上限:200万円
• 条件:なし

超過分(最大88,000円)が控除対象ですが、通常の医療費控除とは併用できません。どちらか有利な方を選んで申告します。

実際の確定申告では何が必要ですか?

現在は医療費の領収書の提出は不要ですが、5年間の保管義務があります。

必要な書類:
• 確定申告書
• 医療費控除の明細書
• マイナンバーカード(または通知カード+身分証明書)
• 源泉徴収票(給与所得者)

確定申告書と合わせて「医療費控除の明細書」を作成し、医療機関・薬局ごとの支払額などを記載します。

家族の医療費も合算できますか?

はい、生計を一にする家族全員分の医療費を合算して申告できます。

対象となる家族:
• 配偶者
• 子ども(別居でも仕送りしていればOK)
• 両親(同居・別居問わず生計を一にしていればOK)

例:4人家族の場合
• 夫:5万円
• 妻:7万円
• 子ども1:3万円
• 子ども2:6万円
合計21万円で医療費控除を申請可能

医療費控除を受けるには確定申告が必要ですか?

はい、確定申告が必要です。

確定申告の期間:
翌年2月16日〜3月15日

還付申告の場合:
翌年1月1日から5年間いつでも申告可能

申告方法:
• e-Tax(インターネット)
• 税務署に郵送
• 税務署に持参

過去の医療費控除は遡って申請できますか?

はい、5年前まで遡って申請できます。

例:2025年の場合
• 2024年分
• 2023年分
• 2022年分
• 2021年分
• 2020年分

過去の医療費控除を申請していなかった場合、今からでも申請可能です。

還付金はいつ振り込まれますか?

e-Taxで申告した場合:
約2〜3週間後

郵送・持参で申告した場合:
約1〜2ヶ月後

申告時期が遅いほど、振込までの期間が長くなる傾向があります。