1日のタンパク質必要量を計算
タンパク質は筋肉・皮膚・髪・ホルモンなどの材料となる重要な栄養素です。 しかし「1日にどれくらい必要か」は、活動レベルによって大きく変わります。
📘 このツールの使い方
- 現在の体重(kg)を入力します。
- 活動レベルを選択します(運動なし〜高強度トレーニング)。
- 「計算する」をタップすると、1日のタンパク質必要量が表示されます。
※ 筋トレをしている人は「筋トレ習慣あり」以上を選択してください。
※ 摂取量は体重1kgあたりの必要量で決まります。
💡 タンパク質の基礎知識と摂取のコツ
タンパク質豊富な食品一覧(100gあたり)
| 食品 | タンパク質量 | カロリー | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 肉類 | |||
| 鶏むね肉(皮なし) | 24.4g | 108kcal | 高タンパク低脂肪 |
| 鶏ささみ | 23.0g | 105kcal | 最も低脂肪 |
| 牛もも肉(赤身) | 21.2g | 140kcal | 鉄分豊富 |
| 豚ヒレ肉 | 22.8g | 115kcal | ビタミンB1豊富 |
| 魚介類 | |||
| マグロ(赤身) | 26.4g | 125kcal | 高タンパク |
| サケ | 22.3g | 133kcal | DHA・EPA豊富 |
| エビ | 21.6g | 91kcal | 低脂肪 |
| 卵・乳製品 | |||
| 卵(1個50g) | 6.2g | 76kcal | 完全栄養食 |
| ギリシャヨーグルト | 10.0g | 59kcal | 高タンパク |
| カッテージチーズ | 13.3g | 105kcal | 低脂肪 |
| 大豆製品 | |||
| 納豆(1パック50g) | 8.3g | 100kcal | 植物性 |
| 豆腐(木綿・300g) | 20.4g | 216kcal | 低カロリー |
| 枝豆(100g) | 11.7g | 135kcal | おつまみに |
| その他 | |||
| プロテイン(1杯25g) | 20.0g | 100kcal | 手軽 |
ポイント:鶏むね肉・ささみ・マグロ・プロテインが特に高タンパク低カロリーです。
タンパク質必要量はなぜ体重で決まる?
体の細胞の多くはタンパク質で作られており、体重が増えるほど必要な材料(タンパク質)も増えるためです。
必要量(g)= 体重(kg) × 活動レベル係数
活動レベルごとのおすすめ摂取量
1. 一般の人(運動ほぼなし):
• 体重×1.0g
• 体重60kgなら60g/日
• 厚生労働省推奨量に相当
• 健康維持レベル
2. 軽い運動(週1〜2回):
• 体重×1.2〜1.3g
• 体重60kgなら72〜78g/日
• ウォーキング・ヨガなど
• 健康的な体づくり
3. 筋トレ習慣あり(週2〜4回):
• 体重×1.6〜2.0g
• 体重60kgなら96〜120g/日
• 筋肉増量・ダイエット
• 科学的根拠あり
4. アスリート・高強度トレーニング:
• 体重×2.0〜2.5g
• 体重60kgなら120〜150g/日
• 競技者・ボディビルダー
• 専門家の指導推奨
タンパク質の役割
1. 筋肉の材料:
筋タンパク質の合成と維持
2. 体の組織:
皮膚・髪・爪・内臓・血液
3. ホルモン・酵素:
体の機能調整
4. 免疫機能:
抗体の材料
5. エネルギー源:
糖質・脂質が不足時の補助
1日120gを食事で達成する例
朝食(30g):
• 卵2個:12g
• 納豆1パック:8g
• ギリシャヨーグルト100g:10g
小計:30g
昼食(40g):
• 鶏むね肉150g:36g
• ご飯・野菜:4g
小計:40g
間食(20g):
• プロテイン1杯:20g
小計:20g
夕食(30g):
• サケ100g:22g
• 豆腐半丁(150g):10g
• ご飯・野菜:3g
小計:35g
合計:125g
プロテインパウダーの活用
メリット:
• 手軽に20〜30g摂取
• 低カロリー(100〜120kcal)
• 吸収が早い
• 持ち運び便利
デメリット:
• 食事より割高
• ビタミン・ミネラル不足
• 満腹感が少ない
おすすめの使い方:
• 食事で80〜100g、プロテインで20〜40g
• 筋トレ後・間食・朝食に活用
• 食事を基本に補助として使う
注意:タンパク質は重要ですが、炭水化物・脂質・ビタミン・ミネラルもバランス良く摂取してください。
❓ よくある質問(FAQ)
タンパク質は一度に大量摂取してもOK?
「30gしか吸収できない」は誤解です。
正しくは筋合成に有効な上限量が約20〜40gという意味で、身体は追加分も消化・利用します。
ただし、過剰な量を一度に摂るメリットは小さめです。
おすすめ:
• 1回20〜40gを目安に
• 3〜5回に分けて摂取
• 3〜4時間おきが理想
取りすぎたら腎臓に悪い?
健康な人の場合、1日2.5g/kg 程度までの摂取で問題があるという科学的根拠はほぼありません。
ただし腎疾患がある人は医師の指示に従ってください。
目安:
• 健康な人:2.5g/kg以下なら問題なし
• 体重60kgなら150g/日以下
• 水分を十分に摂る(2L以上)
プロテインはいつ飲むのが一番良い?
筋トレ後30〜60分が吸収効率が高いとされますが、実際は「1日の総量」が最重要で、タイミングは大きな差を生みません。
おすすめのタイミング:
• 筋トレ後30分以内
• 朝食(空腹時間が長い)
• 間食(昼夜の間)
• 就寝前(夜間の筋合成)
食事だけで達成するのは難しい?
筋トレ勢の必要量(120g以上)になると食事だけでは大変です。
プロテインを1〜2杯追加すると現実的になります。
例(体重60kg、筋トレあり:120g必要):
• 食事で80〜100g
• プロテイン1〜2杯で20〜40g
• 合計:100〜140g
ダイエット中もタンパク質は多く必要ですか?
はい、むしろダイエット中こそ重要です。
理由:
• 筋肉量の維持
• 基礎代謝の維持
• 満腹感が高い
• 食事誘発性熱産生(DIT)が高い
ダイエット中の目安:
• 体重×1.6〜2.0g
• 炭水化物・脂質を減らす分、タンパク質は維持
• 高タンパク低カロリー食材を選ぶ
植物性と動物性、どちらが良いですか?
両方をバランス良く摂るのが理想です。
動物性タンパク質:
• 必須アミノ酸が全て含まれる
• 吸収率が高い
• 筋肉づくりに効果的
• 例:肉・魚・卵・乳製品
植物性タンパク質:
• 食物繊維・ビタミン・ミネラル豊富
• 低脂肪
• 環境に優しい
• 例:大豆・豆腐・納豆・豆類
おすすめ:
動物性60〜70%、植物性30〜40%のバランス
高齢者もタンパク質は多く必要ですか?
はい、高齢者こそ重要です。
理由:
• サルコペニア(筋肉減少)予防
• 骨粗鬆症予防
• 免疫機能の維持
• フレイル(虚弱)予防
高齢者の目安:
• 体重×1.0〜1.2g
• 運動習慣があれば1.2〜1.5g
• 例:体重50kgなら50〜75g/日
子供のタンパク質必要量は?
成長期の子供は体重あたりの必要量が多いです。
年齢別の目安:
• 1〜2歳:体重×1.5〜2.0g
• 3〜5歳:体重×1.3〜1.5g
• 6〜12歳:体重×1.0〜1.2g
• 13〜18歳:体重×1.0〜1.5g(成長期・運動量による)
注意:
成長期は特にバランスの良い食事が重要です。